2009年08月22日

フックとスプリットリング

トラウトプラッギンでトラウトとアングラーを結ぶ最もトラウトよりの接点が
フックとスプリットリング

特大のメモリアル ターゲットに
フックを伸ばされたり折られたりスプリットリングが伸びて逃げられたり、キャッチしたけれど
スプリットリングとフックが破壊寸前・・・。
なんて経験ありませんか?

メモリアルなフィッシュとの出会いに万全を期すため
アングラーはあれこれ対策を練ります。

まずはフック
大型のターゲットに対して
・フックが大だとバレにくい、小さいとバレやすい
・フックが大だとルアーに背負いやすい、

ルアーのシェイプとボディーのアイの位置にもよりますが
ファットなルアーのほうが大きなフックが使える。

・フックが太いと伸びにくいが、刺さりにくい。逆に細いと刺さりは良いが伸びる。

水量や河川規模、魚の強さによって軸の太さを選ぶ。

・フックは柔らかい素材だとネバリがあるが伸びやすい、硬い素材だと伸びにくいが限界が来るとポッキリ折れる。

大手メーカーで比較すると、
カルティバは限界が来ると折れる場合が多く、ガマカツは限界が来ると伸びる事が多い。
どちらがスキかは好みだといえる。

・良いフックは金属の密度を上げるためにフォージ(圧縮)して
平打ちされている。フォージされると金属強度が増して太さの割りに強くなる。

ビッグターゲットにはフォージされたフックを選びたい。
現在 ビッグトラウト狙いでのお気に入りフックが
「ガマカツ トレブルSP MH」
高強度で適度のネバリがあり伸びにくく折れにくい。
スプリットリング装着部分のアイが細くして有るのでセッティング時にスプリットリングに負荷をかけない(負荷がかかるとスプリットリングの強度が落ちます)
素材の強度が高いのでフックポイントの劣化が少なく、シャープな針先が長持ちする。
太軸だが太すぎないMH(ミディアム ヘビー)がビッグトラウトにジャストマッチ、刺さりと強度をちょうど良く実現。

というわけで、チューニング時にはちょっと贅沢にこのフックを愛用しています。一生に一度のモンスターをかけたら獲るために!

IMGP2846.JPG
ザウルスジュニア 在庫は
「ガマカツ トレブルSP MH」
#4、#6、#7、#8 6本セット各サイズが
渓流の40cmトラウトからサクラマスまでカバーします。
一割引の ¥675(税込)


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続いて、要望の多いスプリットリング
販売開始します。

これはもうフォージのスプリットリングで決まりです。
圧縮されているので最強です!
IMGP2845.JPG

フォージ最強スプリットリング ビッグトラウトに2サイズ

#2(20個セット) ¥600(税込)
#3(20個セット) ¥600(税込)

2サイズでブラウニーからCDレックスやMD9センチまで
フォローします。40cmトラウトからサクラマスまで!
スプリットリングが劣化したら交換しましょう。
フォージのスプリットリングがついていないルアーには、
メモリアルトラウトを逃さないためにもスプリットリングの
交換をお薦めします。
大物対策に #1が付いているルアーに#2のフォージ、
#2が付いているルアーに#3のフォージをセットして
リングの破壊を防ぎましょう!

ビッグトラウトを逃さない!
システムは万全に。備えあれば憂い無し!
posted by saurus junior at 13:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to

2009年08月21日

アップのヤマメにダウンのニジ

飛騨の本流はまだまだ好調です。
今日は福井から来てくれたお客さんが良いニジを連発しています。

カラーは絶対的に黒!
スパシンの黒に Ty−REXの黒!
えっつ?そんなカラー有ったかって?!

TY−rexはガンメタやブラックパールOBやブラックゼブラが有りますが、スパシンは?って・・・。
黒のマジックで塗り塗りします。

夏のニジは本当に黒が効くんです。
今日の連発もTY−REX7cm 黒(マジック塗り塗り)です!

アップで釣るとヤマメが出ます!
8_20ヤマメ.jpg
ブラックステルス スパシンで!後輩のH君が美人のヤマメ!
アップで釣るとデカニジのヒットは難しい。
とくに夏は「色は黒」リトリーブはなるべくゆっくりでラインスラックをとりながら送り込んでモゾモゾ動かす感じです。
デカニジは捕食が下手なので、なるべくじっくり見せて
ゆっくり誘ってやるのがコツです。
サイズはなるべく小さなルアーを選びます。

ニジは小ぶりなルアーがスキですが、夏は虫を喰って
さらに小さいプラグを好みます。

モゾモゾ動いて、水面直下を流下する。
そんなイメージでプラグを演出してください。

この動きだとヤマメはあまり釣れません。
アップに投げて流速よりやや早くプラグを見せてやるのがこの時期のヤマメを狙うコツです。

狙い方スピード アクションでしっかり狙う魚種を絞って釣ることができます。
釣れたじゃなくて、釣ったになるわけです!

さてさてこうした夏を攻略するために選ばれた
夏の虫パターンカラーのTY−REX5cm 
テレストリアル 6色が入荷しました。

個人的には目の色がちょっと不満。
昆虫やバッタは赤い目をしているのが多い。

ですから、僕はノーマルの白目を赤目に塗って使います。
案外目のシロで魚が散っています。
夏はそのくらいカラーにも微妙な神経が必要です。
IMGP2843.JPG

緑系は渓流のバッタ!オカピは女郎蜘蛛!
その他コガネムシや甲虫をイメージしたカラーや、
ド定番の絶対的守護神カラー 「ガンメタ」

夏はブラック!ガンメタが絶対のお薦めです。
魚がいないと思っても黒を投げるとどこからともなく
マス族がガヤガヤと出てきます。

恐るべし 夏の ジンクリアー対策 「ブラック」
東北の粕谷君と交わした言葉は、
黒信者の僕たちを「ブラックザウルス」と呼ぶ。
なんだか悪いやつらの集団のようですが、効くんです!

貴方もブラックザウルスの仲間に入りませんか?
釣れまっせ!(なんでここだけ関西弁?自分でも意味不明)
posted by saurus junior at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to

2008年11月06日

忍者 ブラックザウルス!効くんです!

IMGP2453.JPG

(ブラウニートラン LS8cm テストマーケティング カラー{チャートヘッドブラックゼブラ}腹パール)
同じパターンでトラン LS8cmに塗られることは今後無いでしょう。残りわずかです!

トラウトアングラーにはまだまだ浸透していないブラック。
このブラックも私の秘密兵器の一つ。

ドピーカンでジンクリアーの渓流ではブラックしか反応しないことが多い。

ナチュラルカラーでもだめ、アピールカラーでもだめ・・・。
そんな渇水の渓流で、ブラックの5cmTy−REXを投げたら
「入れパクー!!」なんて経験を毎年夏の渓流でヒトリジメしています。

虫を喰っているトラウトはやたら黒に反応が良い。
夏の渓流でのTY−REX5cmとともに活躍するのが
プリラの大、ブラック。
あと、レーベルのクリック ホッパー 金黒バッタね!
恐ろしく黒が効く。
たまたま釣れたじゃなくて、毎年釣っている。
それも、他の色は見向きもせず、黒しか釣れない時が多々有るのだ。

それって決め付けて黒しか投げないからじゃないの?って!
その逆です。
黒に頼ってしまうから、あえて封印。
ナチュラルに、アピールに・・。サイズを変えルアーを変え・・。
「うーん 駄目だ・・・。ドピーカンにジンクリアー・・。」
そこでようやく黒の登場!
全く魚っけが無かった丸見えの細い流れから、出てくるは出てくるは!!こんなに居たのか!

今年の北海道。
札幌の「かわせみ」さんというプロショップにお邪魔しました。
特にこのお店、ニジマスに強い。
ザウルスもお世話になっています。
店長さんとブラックについて語った。
店長さんいわく「夏のクリアーな渓流で、ブラックしか喰わないんだよね。何投げても魚のサの字もないのに、ブラックなら出てくる。うちの店じゃお客さんも絶対ブラックって浸透していますよ。」さらに「去年はTy−rex5cm ブラック 200本入れて予約で即売です。」だって!恐るべし・・。
ここにもブラック ザウルス信者がいた・・。それも束になって。
トラウト天国 北海道のプロショップでの検証が
このブラックの実績をより説得力を持ってプラスするのだ。

今年秋の北海道アメマス。
とにかくブラックのスパシンが大当たり。
NO.1のヒットカラーでした。仲間にも伝えると、その仲間たちもブラックで大当たり!一時はブラックを禁止して(ついブラックばかりに頼るので)いましたが、釣れなくなってブラックにするとまた連発!というほど効きました。
食性を失った遡上魚にもブラックは絶大です。

食性を失った遡上魚といえば、
やる気を無くしたサクラマスやサツキマス!
トランのブラックはそうしたタフった時の必殺アイテム。
何を投げても喰わなかったサクラやサツキが
渇水でジンクリアーの瀬を割ってバイトする!
うそだと思いますか?これが本当の話なんだなー。

オールブラックもいいけれど、レーベルの金黒バッタのように
昔懐かしい ABU トビーのゼブラのように。
渋く金やコパーを絡めたら瀬の泡の中で怪しくキラメク!

11月は ブラウニー9センチLSに チャートヘッド ブラックゼブラが金の腹になって登場。
来シーズンの瀬で、それも何を投げても反応しない瀬で
このブラックが襲われること間違い無しです。

複雑な流れの中で黒は見にくい。だからチャートヘッドがインジケーターになりリトリーブコースが修正しやすい。

2009の流れは是非 ブラックとチャートを!
チャートリューサーズ & 忍者 ブラックザウルス
物凄いドラマが待っている!!!

追伸:ブラックはバスプラグでも絶大な威力を発揮するようです。
   特にスレまくった最近のバスポンドで必殺のようです!
   勝太郎 お兄ちゃんが言ってました。
   勝太郎 お兄ちゃんのブログ
   「トップウォーターでのバス釣り」は
   ザウルスジュニアの姉妹店で
   ザウルストレイン ダイレクトサポートショップの、
   山形のプロショップ「クリーク」(通称 遠藤商店)
   のホームページからアクセスできます。
   ジャズにトップにワインに則さんに・・・・。
   コアな話題がメジロオシです。
   クリークHPは
   http://www.creek-fishing.com
勝太郎 お兄ちゃん!貴方も ブラックザウルスのメンバー   に自動的にエントリーされています。
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2008年08月06日

トラウト プラッギン ブラック バリエーション

黒は効く。
濁りに効く、薄暮の時間帯に効く。ジンクリアに効く。
完全にやる気をなくして反応しないやつにもアピールする。

そして、なんと言っても夏に効く。
昆虫を捕食しているやつに効く。
オレンジベリーはトラウトの大好物、
サンショウウオやイモリパターンに効く。

もう1人の飛騨の悪ガキ ブッチャー グッチ(肉屋のグッチ)と
話をしていると、「昆虫は毛が生えていて、水に落ちると空気含んで毛が金に光る・・。」いやらしいアドバイス。
それならばとスパシン ステルスをうすいパール+ラメでトップコート!これがなかなかいやらしい光を見せる。
物凄く効きそうだ・・・。
名付けて「スパシン コズミック ステルス」(仮称)
IMGP2339.JPG
(マットなパール ブラックにレッドベリー「ブラックパール レッドベリー」はアカハライモリその物だ!、黒光りするオールブラックは「スパシン ステルス」、そして最後に昆虫の空気を含んだ毛をイメージしたパール ラメコートの「スパシン コズミック ステルス」ブラック ブラザーズ!カッコイー!名前はカッテに僕が呼んでいるだけで仮称です、なかなかいいと思いますがね。ネーミングは唯の自己満足ですね!)
遊んでいるなって?
いえいえ真剣です。
これが効くんだなっつ!大真面目です。

秋の北海道に向けてガンちゃんも色々やってくれています。
我ら「チャートリューサーズ」だけに
チャート系のスペシャルカラーをリクエストしています。
お披露目が楽しみです。
posted by saurus junior at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to

2008年05月16日

ベイトキャスター 逆風 バックラッシュ!どうしたらいいの?

後輩のK君から、泣き言のメールが入りました。
ベイトリールとバックラッシュ・・・。
宿命的な悩み。
ベイトでのトラウトフィッシングに挫折する人の理由第一位。
さてどうする。

逆風でバックラッシュどうすればよいの?

いくつか対処があります。
先ずは、雨の日や、逆風のときは国産の最新のリールを使うこと。
ABUのオールドよりあらゆる面で機能は優れています。
ただしABUはかっこいい。
この色気とエスプリは何物にも代えがたい魅力だ。

天気の良い日や、追い風のとき、いい魚がつれたのでガツガツせず
ゆとりを楽しみたいとき、逆につれなくて気持ちがもたないので気分転換。
こんなとき僕はABUクラシックでやります。

最新のリールでも、バックラッシュするほどの逆風。
この場合の対処は、飛距離が1〜2割くらい落ちたとしても、ブレーキをきつめにする。
その分フルキャストする。

ポイント選びも大切でしょう。
先ずは、右岸から左岸に風が吹いているときは右岸側から出来るポイントを選ぶ。
そうすると追い風になります。
左岸から右岸に吹いているときは左岸からできるポイントを!

川の上流から吹いているときは、釣り下ってダウン気味に釣りをするのが有効なポイントや河川を選ぶ。

川の下流から上流に吹いている場合は釣り上がるのに良いポイントや川を選ぶ。

どうしても逆風でやらざるを得ない場合はブレーキをきつめにして、比較的近くでヒットするポイントを選ぶ。

さらに、それでも飛距離が欲しいときはウエイトの重い小粒のルアーを使う。同じ9gでもCDレックス7cmよりもスパシンの6cmをということになる。シルエットが小さければ風の抵抗も受けにくい。
さらに飛ばしたいときはスパシンチューニングしてウエイトアップで飛距離を稼ぐ。
1gごとに切って、強力な両面テープを貼ったチューニングシンカーをいつも持ち歩き、その場で貼ったりはずした調整する。
ルアーは小さいのを使いたくてそれでも飛距離が欲しいときなどは
スパシンの6cmに2g鉛を貼ってEXヘビーにする。
重心移動のほうが飛距離が出るので、レックスMD7センチを鉛を貼ってシンキングにしてしまうのも一つの手である。
ルアーの動きが落ちるが、その分強く動かす。
沈みすぎるのが嫌なら、ロッドを高くホールドして沈まないように調整する。はや引きする、上にしゃくりながらアクションさせるなどなどの調整もする。

逆風をデメリットと考えるのか?チャンスと捕らえるか?
それは釣り師の引き出し次第。

風で波が立つとたとえ本流でも水面がざわつくので、魚のプレシャーがとけてチャンスが有る。
逆風になると他の釣り師も嫌がって釣りをしないかポイントを変えるので、ライバルが少なくなる。

さあ あなたならどうする?
僕は釣れると強く思って、逆風に向かってフルキャストします。

それともう一点。
ABUは専門の方にカッ飛びチューニングしてもらうと、かなり飛距離が出ます。
軽量ルアーを投げるトラウトフィッシングでABUのチューニングはMUSTでしょう。

頑張れ ベイトキャスター!!
バックラッシュは釣り師の力量次第でなんとでもなる!
技を磨け!
posted by saurus junior at 11:50| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to

2008年01月28日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その5総集編

トラウトプラグのカラーについて書いてきましたが、友人のスペシャリストたちのカラーへのこだわりも加えて、まとめてみようと思います。第5回総集編「スペシャリストたちのカラー孝」をお送りします。

東北ザウルスの旧友、西村さんに電話をかける。
「サクラマス!ずばり釣れるカラーとこだわりは?」
直球に値し、西村さんは「特に変わった色は使わない。オレンジベリーとか、金黒オレンジベリーとか、ブルーバックとか。」
肩に力が全く入っていない。さすが、歴戦の雄!
さらに突っ込んでゆくと、
・東北ではブルー系が実績がある。ブルーバックでチャートベリーとかブルーバックでボディーに赤い線が入っているとか、バリエーションが欲しいな。
・ベイトフィッシュライクなブラウンバックが欲しい。
(アユも、ハヤも本流のベイトは夏になると底石の苔の色に背中が色づく。保護色だ)

現在は仙台に住んでいるが、かつて毎朝通った鮭川のリバーマスター。アユカラーもこだわりが有るはずだ。
氏は語らないが僕は知っている。スポーツザウルス時代もワカアユカラーが発売されたら、やたら活性が上がっていた西村さんを!
僕も大好きな、ムーンストーンというカラーがお気に入りだということ。
西村さんは感性を大切にする釣り師。理屈っぽく多くを語ったりしないが、魚を見抜く野性の感は一級品だ。

次に 東北ザウルスの若手ホープ!粕谷くん。
昨年も20本以上サクラマスを釣っている。
そんな彼のこだわり。

@金赤やワインバックOB
サクラマスで持っていない人がいないというほどの王道カラー。
血の色とも鰓の色とも言われる、実績カラー。
若干濁りの入った北上川や赤川河口での実績が高い。

Aブルーバック
水が澄んだまま2〜3日変化がなければこの色。
澄んだ水の中で溶け込み、シルエットが小さく見える(保護色効果)。水が動かずナーバスになった魚に効果的。
水質のよい、岩手沿岸河川で実績なのはこうした理由と思う。

Bアユ
1色通せとなればアユを選ぶ。5月以降のサクラマスと生活圏が重なる、ヤマメ時代に喰ったアユの味を覚えているのかもしれない。又、付き場もサクラマスと重なるので威嚇の意味でもアユを追う。
過去、米代川で7連続ヒットなど実績は高い。
5月を過ぎると半分はアユカラー。アユ信者です。

CピンクOB,チャートOB
急激な水の変化(濁り、潮)が有る場合にチョイス。
文献で海から川に上がった際、水圧等の関係で一時的に目が見にくくなる。ピンクやチャートが一時的に見やすくなる(これは面白い話だ。ヒデ)また、水質変化時に見やすくなるカラーと言うことで雪代(Phの変化)に効く。雪代で濁る、最上川ではヒットカラー。サイトフィッシングで背中の色が見やすくルアーの軌道が調整しやすいのでチョイスするときも有る。(私も同感です。ヒデ)

DヤマメOB
鮭、カラフトマスのサイトフィッシング時にチャートやピンクの反応が悪いときに、チョイス。パーマークが遡上魚の威嚇行動を誘発させる。サイトフィッシングにはオレンジベリーのほうが見やすい。
こだわりカラーとして。ピンクバックOBにパーマークのハイアピール ヤマメが良い。昨年の鮭に大活躍でした。
また、プレッシャーがかかりすぎているときはナチュラルなヤマメの方が良い場合も有り。

さらにワンポイントアドバイス。
もし1色だけ選べとなったら、その地のご当地カラーと言われるものを選ぶと良い。河川環境によって実績の挙がる理由はあるはず。
実績があるからご当地カラーが存在する。

以上粕谷君の明確なレポートでした。
ご当地カラーは一番最後にまとめます。

次に、北海道ザウルスの暴れん坊!岩井のGUNちゃん。
・イトウなら日中 金赤、アユ。マズメと濁りならばチャートかピンクかホットタイガー。

皆と同じ事が嫌いなガンちゃん。
今年は渋い色でチャレンジしたい。パールの渋めですね。
(パールは僕も大好きよ!ヒデ)
レーザー系にスレ気味のような気がする。切り札はアワビ張り。
明らかに反応が違う。何度投げても反応のないときに使用します。

イトウ釣りには大きく3パターン。
対岸のストラクチャー撃ち。これはリアクションをとりますので派手目の色。2つ目はリトリーブでの釣り。こちらはベイトライクなナチュラルなカラーを選択。3つ目はドリフトの釣り。これは光量に合わせてセレクト。

遡上物にはパープルバックが切り札。(僕も好きです。数年前、子吉川でパープルバックでサクラを連発しました。ヒデ)
p[v.jpg
(切り札!パープルバック)

サクラマスは派手な色が好き。どんな色でも釣れるけど、オレンジベリーがすき。ザウルスのルアーはローリングが強いので横と腹のコントラストが強いほうが良い気がする。(なるほど。ヒデ)

食性を失っていないアメマスにはブラックも効果的。

かなりコアな意見も入ったこだわりのセレクト。
がんチャン協力有難う。

則さんのルアーセレクトも覗き見してみよう。
金赤、オレンジベリー、アユ、金黒、ワインバックなどが好きかな。
則さんも奇をてらったカラーは使うことは少ないが、困ったときにこだわりのカラーが登場する。
スポーツザウルス時代にレックスMDの11cmで発売された則さんこだわりのカラー「NORRIS カラー}
ノリス マットチャート(でた!チャート)
ノリス ブルー(パールベース!)
ノリス マット金黒
どれも渋い、困ったときに効きそうなカラーだ。
ノリス.jpg
(ノリスマットチャートにノリスパールブルー!渋い!)
こうしたカラーバリエーションが引き出しにあるのが、百戦練磨の経験である。
僕が、チャートづいていると「チャートは万能だからな!」
ドキッとするようなコメントもさすが師匠だ。

ご当地カラーについて。
九頭竜や北陸ではやはり一番実績は 金赤。王道だろう。
東北に行くと、ブルーバックが人気となる。東北人のコメントにも必ずこのブルーは登場する。やはりクリアーな水の遡上魚にはブルーが効くようだ。

北海道に行くと、ピンクやチャートが人気となる。
ヤマメは鮭稚魚の関係もあり実績が高く、金赤やオレンジベリーも欠かせない。海サクラや海アメでもピンク、チャート、カタクチイワシ、ヤマメカラーが人気(北海道については、ガンちゃん 談)

僕の使用頻度サクラマスでは、金赤、ワインバックOB,ピンクOB、OB,金黒OB,ブルーOB、アユ。定番が多いがこうしてみるとオレンジベリーを多く選んでいる。そして、チャートリュースのレーザーやパールボディーなどをハイアピールで使用している。
魚種別ではさらに細かくなるので前の記事を参考にしてください。
最後にアピール+性格サーモン(リアクション)。ナチュラル+性格トラウト(捕食)と大きく分けて整理します。自分のカラーセレクトの参考にしてみてください。

アピール、鮭(リアクション)遡上魚、 派手
バック    ボディー         ベリー       
                     
チャート   パール          チャートベリー
ピンク    アワビ
オレンジ   クラシュレーザーシルバー
パープル   レーザーシルバー     オレンジベリー
赤      クラッシュレーザーゴールド
ワインバック(ワインバックは案外黒っぽく見える)
ブラウン   レーザーゴールド
グリーン   クロームシルバー
ブルー    クロームゴールド
ブラック   マット            パールベリー
ナチュラル、マス、(捕食)ランドロック(居付き)、地味

どちらよりのカラーなのか段階的に順番に並べてみました。
もちろん、100パーセントこのチャート通りではありません。
(例えば、遡上魚のクリアーウオーターではブルーなど。この場合はナイーブで警戒している遡上魚に保護色が効くという例)
状況により、組み合わせを考えてみるのも幅が広がって楽しい。
自分の納得のカラーセレクトを見つけてみよう!
ハデが釣れるときも、地味が釣れるときも有る!
その状況を読みきるのは 貴方だ!!

釣れマスように!!


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2008年01月24日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その4

さて、4回目を迎えたカラーの話。
本流や湖でのカラーの話は前回までにしたので、渓流や源流でのカラーについて。
そして、もう一点はボディーカラーについて、まとめて見ます。

第4回「渓流、源流でのカラーリング。ボディーカラーの反射効果。」をお送りします。

渓流、源流でのカラーについて。
特に源流では、先行者さえいなければナチュラルカラーだけで事が足りる。すれていないから、ベイトに近い色でOKと言うこと。

さらに、もっとターゲットがすれていなければ、金赤やピンクといったアングラーから見て視認性の高いルアーを選ぼう。先ずは暗い渓流で、ルアーが見やすくコントロールしやすいことが上げられるし、こうした派手な色に、無垢なトラウトは積極的にアタックしてくれる。

東北ザウルスの粕谷君も本流でのサクラマス用カラーにこうした派手な色を好んで使うが、彼もまた本流でのトレースコースが判りやすいし軌道修正しやすいので派手な色を好むと言ってました。僕も同感です。

トラウトから見ての視点と、アングラーからの視点で操作性を考えた派手な色の選択と言うことも、ケース バイ ケースで必要となる。複雑な流れの本流、暗い源流でルアーの軌道をしっかり見定めてアクションさせる。そのためのアピールカラーと言う考えも加えて欲しい。

さらに、トゥイッチングを習得するときに、どのくらいのストロークとピッチと強さで、どのくらいミノーが反応するかをアピールカラーで練習すると視認性が高く、感覚をつかみやすい。
ミノーのトゥイッチと言っても、時と場合によってストロークと強さでトラウトの反応も変わってくるし、ブラウニーなのかTY−REXなのかルアーの種類でそれぞれに適したストロークも有る。流れの強さ押しの強さでもストロークは変わってくる。
そうした、感覚的なものを身に付けるために、アピールカラーでのトゥイッチング スタディーを組み込んでください。

少し話がそれましたが、源流、渓流のカラーについてもう少し。
ナチュラルカラーと言う意味で効くカラーのバリエーション。

先ずはブラック。管釣り用プラグ「プリラ」のブラックを初夏に渓流で使うとニジマスの反応が良い!
虫なのか?はたまた、カジカ蛙のオタマジャクシなのか!
インセクトイーターの40cmオーバーがすこぶる反応するのだ。
ミノーでもTy−REX 5cmのガンメタ カラーは渓流で最強だ。流下する昆虫、特に黒っぽいバッタやコウロギをイメージするナチュラルドリフトが効く!
そこに緑バッタに近い「アクアマリン」を僕は加えて夏の虫パターンにしている。

もう一つ虫パターンを。初夏の頃、やたらチャートに反応が良いときがある。それも管釣り用のマットなチャートが良い。
疑問に思ったので、数匹だけ自然から頂き腹を割いてみると中からマッ黄色の蛾の幼虫(黄色いイモムシ)が大量に出てきた!
この黄色いイモムシは一気に大量発生するので、渓流の周辺でこの虫を見つけたら、間違いなくその日の暴釣カラーになる。
サイズは3cmから5cm、色はドチャート(でたー!!)
何度もこのパターンで暴釣した経験がある(秘密をばらしてしまった!!)是非、周りを注意してみて、機会があれば試してみてください。

さて次の話題に行きます。
ボディーのカラーについて。
第1回でシルバーなのかゴールドなのか、はたまた秘密兵器のパールなのかを書きましたので、少し掘り下げます。

シルバー、ゴールドといってもいろんなパターンがある。
プレーンレーザーなのか、クラッシュレーザーなのか、クローム系なのか、マット系なのか。
ハデで乱反射するのはクラッシュレーザー。アピール度は高い。
スタンダードに実績を上げているのが、プレーンレーザー。
両者共に光の反射は強い。僕個人的にはクラッシュレーザーは光りすぎて、自分が抵抗があるのでプレーンレーザーを使うことが多い。(好みの問題もありますね)

水がジンクリアーだったり普通のレーザーパターンにすれて、タフな状況ならば クローム系が良い場合が多々有る。
ザウルスのカラーパターンでは Cが前に着くパターンだ。
(Cはクロームの略。例えばC−チャートはクローム シルバーベースのチャート。)ぼくはこのクロームパターンが大好きで、何度も良い思いをしている。
ブルー C.jpg
(大好きなクローム、C−ブルーバックオレンジベリー。三面川でサクラマスに良い思いをしているカラー。)

さらに、ナイーブなときはマットなカラーが良い。
光りすぎてすれたトラウトが反応しないときに、光沢のない、アユカラーやワカサギカラーなどナチュラル系でぼくは良い思いをしたことがある。

パールは第1回で触れたように、光量が少ないときに一番光ると覚えておけば、薄暮の時間に使いたくなるだろう。
さらに、使っている人が少ないので、パールにすれていないと言うメリットも有る。どんどんパールを使いましょう!
パーリーシェル.jpg
(大好きなパーリーシェル。ブラックバックにオレンジベリー。トラン7センチに採用された、大実績カラー。あらゆる魚種に効く!宮川の50オーバーのイワナは過去このカラーで一番釣っている!)

パールのバリエーションで、アワビ張りと言う手も有る。
パールも貝の色素、アワビも貝。
こうした淡いナチュラルな光沢がフィッシュイーターの本能をくすぐるのかもしれない。
岩井のGUNちゃんも、「最近 レーザーに魚がすれてきているような気がする。アワビ張りがいいと思う。」と話していました。
困ったときにアワビパターンも加えてみたい。

もう一つ話がずれるけど、ブラックについて加えます。
ブラウニー9センチやトランの8cmで採用された、ブラックパールオレンジベリー。
ブラック.jpg
濁ったときの逆光(雨後、濁っているのに、天気が回復してドピーカンといった状況。)に非常にシルエットがはっきりしてアピールが高い。濁っているときは魚の緊張も解けるので、こうしてシルエットがはっきりしたカラーが効くケースも有る。

さらに、イモリ(赤腹イモリ)が生息している場所ではこのブラックパールオレンジベリーはバッチリ ナチュラルカラーでマッチザベイト!だからイモリのサイズに合わせて、9センチのブラウニーやトランの8cmをこのカラー用に選んだ。
ビッグトラウトはサラマンダー(イモリ)やフロッグ(カエル)などの両生類が大好物です!!

もう一つブラックは、満月の月夜の晩に絶対的に効く!
特に、大イワナは夏になると夜間活動を始めるので、このパターンが効く。月夜の逆光でシルエットがはっきりするからだ。
逆に夜の大イワナ狙いで、新月又は曇りで光量が少ないときはオールパール(全身パール)が効く。少ない光量でも膨張するように光るからだ。(夜の秘密パターンも白状してしまった!)
ただし、夜間釣り禁止の漁協が多いのでローカルルールは確認して
試してみてください。最近この夜釣りはほとんどしなくなりましたが、夏イワナは夜です!!

今回は裏技や秘密兵器をばらしてしまいました。
全て、現場で実証したパターンです。試してみてください。

さて、次回5回目は、総集編と言うことでお薦めカラーをまとめます。地域や河川ごとのご当地カラーや、地方ごとの人気色など!
僕の友人でトラウトのスペシャリストたちの好きな色も特集します。
こっそり覗き見した、則 師匠のカラーの好みに、北海道ザウルス若頭、岩井ガンちゃん、東北ザウルス 西村さんに粕谷君とカラーについてアンケートをとってます。
第5回「スペシャリストたちのカラー考」をお送りします。
お楽しみに。
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2008年01月22日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その3

トラウトカラー考 第3回。
トラウトカラーにおける、魚種とカラーの関係。リアクションバイト、捕食のカラー。」
だんだんややこしくなってきた?!
ここで、魚種別に反応の良いカラーを考えてみよう。
大きく分けると、捕食や、攻撃の為に食ってくるのか?リアクションで反射食いしているのか?を絡めながら整理してみる。

捕食は当然えさと思って喰ってくるわけだからナチュラル。
リアクションはアピールと大きく分けて話を進める。

キーワードとして、「鮭なのか鱒なのか?」を加える。
鮭は産卵のため遡上しているので、捕食の本能を失い、リアクション、又は攻撃の為に食ってくる。
したがって、鼻っ面を通してやること、レンジを合わせて沈めてやることが必要となる。

鱒は捕食の為に食ってくる。足元までチェイスしたり、表層まで食い上げて来たりと、アグレッシブにアタックする。

さて、魚種別に進めましょう。

サクラマス
ヤマメの降海型。分類学的には鮭の仲間。
ざっくり分けると、1回の産卵で死ぬのが鮭族で何回も産卵を繰り返すのが鱒族。サクラマスと言うけれども実際は鮭族である。

海に降りて帰ってきたサクラマスは基本的には捕食をしない。産卵までの全ての栄養を海で蓄え、仮に小魚を飲み込んでしまったとしても、もはや胃袋に消化酵素は存在しない。吸収しないのである。

こうしたことが理由でサクラマスは派手な色、アピールカラーに反応が良い。ピンクバックや金赤、ワインバックなどは絶対的にサクラマスで人気のカラーであることはうなずける。

ただし、厄介なのはサクラマスは、時に正確が鱒になったりするのだ。サクラマスがアユを追っかけまわして口にくわえているシーンや、水面のブラウニーを襲ったり、足元までチェイスしてくる場合は、サクラマスが鱒の性格を見せてスイッチが入ったときだろう。
白鮭(チャム サーモン)はほとんど、こうした行動は見せない。樺太マスも鮭だけれど、サクラマスほどはアグレッシブでなく、鮭とサクラマスの中間的から、やや鮭よりの性格といってもよいだろうか。

したがって、ナチュラルなアユカラーもサクラマスのヒットカラーとなる。川に上がった鮭はナチュラルよりもアピールと言うことになる。

サクラマスと言っても湖沼型のサクラマスは別だ。ワカサギを食ってどんどん大きくなる。そうした場合はワカサギカラーが絶対的だ。

イワナ
イワナは貪欲な魚だ。ミノーが大好きでトゥイッチングへの反応もすこぶる良い。何でも食ってくるときは食ってくるのだが、基本的にはナチュラルカラーが良いだろう。ミノーもでかいミノーが大好きだ。

本流のアユ、湖のワカサギ。日本のメジャーなターゲットの中で一番のフィッシュイーター。アピールカラーだと金赤。やはり鰓や血の色だから獰猛な性格に火をつけるのだろうか?

ヤマメ、アマゴ
イワナほどは魚食性は強くないが、本流や湖のヤマメ、アマゴはフィッシュイーターが多い。ナチュラルカラーが基本だが、性格的に意地悪で攻撃性が強いので威嚇を誘うようなアピールカラーも必用だろう。縄張り争いを誘う、ヤマメカラーもお忘れなく。

ニジマス
巨大化するターゲットだが、イワナなどに比べると実は魚食性はそれほど強くない。大型でも案外、虫を食っている個体が多い。
本流のビッグレインボーも稚アユが放流されたときは狂ったようにアユを食っているが、アユが13センチを超えるとあまりアユを喰わなくなる傾向がある。
カラーの話から外れるけれど、こうした理由から大型であってもニジマスは小ぶりなルアーを好む傾向がある。
アユが小さいときはアユカラー。夏場に入るとその他の小魚や、虫を食い始めるので金黒などの色が濃い目のカラーが効く。
好奇心と、本能をあおるためには金赤が特に効く。過去に本流でレインボーを釣っているカラーはアユと金赤が一番多いかもしれない。湖のニジはやはり、ワカサギが基本だけれど、注意しなくてはいけないのがルアーのサイズ。
ブラウンはでかいルアーが好きでニジマスはやや小ぶりなミノーが良いと思う。

総括すると 性格的に鮭よりだとアピール。鱒よりだとナチュラル。当然鱒もやる気がなくて鮭的な性格になっているときはアピールを使いたい。
強引に私見を書いているようだが、全て実釣からの結果と自論です。

蛇足ですが、最近 絶対的な実績カラー「金赤」を使う人が以前より減ったような気がする。
唯たんに流行の問題だと思うけれど、魚の性格が変わったわけではないので、金赤は必要でしょう!
使う人が減れば、より効くと思います。「困ったときの金赤!」
僕は金赤が好きです。
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(困ったときの金赤だのみ。写真はCDレックス 15.5gスパシンチューニング、金赤。)
さてここまで進んできた、カラーの話。
次回、第4回は「渓流、源流でのカラーリング。ボディーカラーの反射の効果。」について。
同じシルバーでも、クロームなのかレーザーなのか、クラッシュレーザーなのか?パールがいいのか?アワビ張りはどうだ?
掘り下げてゆく予定です。お楽しみに。

      

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2008年01月19日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その2

トラウト ミノーのカラーについての2回目をはじめます。
第2回「ナチュラルカラー。アユにヤマメにワカサギのバリエーション。」をお伝えします。

さて、第1回では光の量による色彩とアピールについて書きましたが、東北ザウルスの粕谷氏と話していて、大事なことを書き忘れていたことに気がついたので一つ書き足します。

トラウトは色彩が判別できるのか?との疑問。
答えはYES!です。
学術的に専門書が沢山出ていますので興味のある方は文献を探してみてください。
結論から言うとトラウトはかなり色彩判別の能力に優れており第1回に書いたカラーリングもしっかり判断しているということです。

さて、補足はこのくらいにして第2回の本題に入ります。

トラウトミノーの代表的なカラーにはアピール系のカラーとナチュラル系のルアーがあります。

例えば赤や、ピンク、などはトラウトフィールドにこんな色の魚はいないわけだから(金魚が逃げていれば別だけど。笑い。)、釣れる理由はアピール。
第1回でも書きましたが、ブルーやグリーンは水系や水質でベイトフィッシュがこれらの背色をまとうことが多々あるのでナチュラル。と乱暴だけどざっくりと分けて話をします。

さて、そのナチュラルカラー。
もっと絞ってゆくと、完全にベイトフィッシュに合わせる事になる。その代表がアユ、ヤマメ、ワカサギなどのカラー。

先ずはアユ。日本の代表的な渓流魚で流れを好み、本流のビッグトラウトの最高のベイトフィッシュになっている。
トラウト族は完全に肉食で小さいうちは昆虫などを捕食することが多いが大きくなると効率の良い小魚を食べるフィッシュイーターになる固体が多い。
したがってこのアユが、本流、渓流での絶対的な実績カラーとなる。当たり前の事から書き始めたけれど、もう少し掘り下げます。

アユといってもその一生を終える1年間で劇的にその姿を変える。
先ずは稚アユ。遡上した天然のアユも放流された稚アユも川に姿を現すときは「アユ団子」と言われる、群れになっている。
そうした稚アユはシルバーの輝きが強く、ややグリーンがかった背中をしている。エラの後ろの黄色点(以下 追星と呼ぶ)追星はほとんどない。

ここで追星について、整理します。
アユの追星は、はっきり言って威嚇の色です。
アユは縄張りをもち、他のアユが縄張りに進入すると体当たりをして追い払います。また、強いアユが弱いアユを追い払い新しい縄張りを得る場合もあります。
だから、水中で最も目立つ色 黄色をあえてまとっているのです。
したがって、アユ団子で群れている稚アユは威嚇する必要がないから追星がまだない。敵に襲われにくいように群れているのだから敵から見つかりやすい黄色の追星はまだ身に付けないのだ。

縄張りを持ち出したアユは当然、より新鮮な水苔(あゆは石についた水苔を食べています。)が沢山再生する場所、すなわち流れの速い瀬の中で苔のつきやすい大きな石がある場所が最高で、奪い合いが始まります。そしてそうした場所により強いアユが縄張りを持てるということになるわけです。
追星は強いアユほど濃い黄色を示し、さらに強いアユは左右に2個ずつ1対計4個の追星をまといます。
ガンガン瀬の大石。最高の場所にはマッキッキの濃い追星が左右2こずつ4個くっきりとアピールしている最強のアユが陣取っているのです。

第1回でも書いた、一番目立つ色黄色をあえて魚の弱点、鰓のすぐ後ろにあしらい、縄張りを強烈にアピールするわけです。
そしてこの黄色ははっきりとトラウトからも認識されます。

マッチ ザ ベイト。その時期のベイトフィッシュに合わせるならば、カラーも注意したい。

稚アユはシルバーが強く、追星がほとんどない。
放流直後の稚アユがベイトフィッシュならアユカラーを使うよりも追星のない「ワカサギカラー」がより稚アユに近く、僕はこの時期
ワカサギのいない本流や渓流でワカサギカラーで実績を上げている。

アユが少し成長すると瀬に入り縄張りを持つようになる。
そうなるといよいよ威嚇の追星が現れる。
サイズは9センチ強に成長。このワカアユは遠慮がちにうすいレモンイエローの追星をまとい始める。
したがって、この時期になったらうすいイエローの追星をまとった若アユカラーを選択したい。

そして、定番のアユカラー、背中の色が茶色っぽくなり追星も濃い黄色になってくる。市販のアユカラーはこのあたりのカラーリングが多い。時期的にも6月のトラウトベストシーズンにはアユの色が多くなっているから、最大公約数でこのパターンが有効と言うこと。

さらに夏が深まるとアユはボディーのカラーをシルバー系から色が濃くなり、どちらかと言うとうすい金系の色になる。
当然、「金アユ」というパターンが欲しくなる。
最近のブラウニートランの金黒に採用されたようなうすい金に山吹色のような強く濃くマットなイエローの追星が欲しい。
私は自作して金アユをバリエーションに加えている。
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(自作の金アユ カラー。写真は黒っぽく見えるけど、濃いブラウンバックにうすい金のボディー)

秋の風が混じり始めると、いよいよアユのお腹には卵が抱かれ、サビアユのカラーをまとう。
ついには背中はやや紫を帯びたカラーになり、色は濃く、からだの下半分はオレンジがかった婚姻色が出始める。
さらに秋が深まると完全に落ちアユになり、色は黒紫っぽく、赤婚姻色が強くなるが(ほとんど産卵期のウグイのような色)この時期はトラウトのオフシーズンとなるのでトラウトカラーからは除外する。当然、落ちアユシーズンのリバーシーバスなどには必要なカラーとなるが、今回はトラウトのカラーリングなのではずす。

さて、落ちアユではなく、サビアユ。
そのパターンとして私が大好きなのが、過去スポーツザウルス時代にTY−REXに塗られていた「ムーンストーン」と言うカラー。
これがまさに「サビアユカラー」に近い。
このムーンストーンに濃い黄色の追星を2つづつ両鰓の後ろにペイントすれば、完璧なサビアユだ。
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(ムーンストーンに追星2つ入れて、サビアユだ!)
このムーンストーンと言う色。とてもよく釣れる。
実は昔からあの東北ザウルスの西村氏も大好きで、ザウルスHP釣行記のコーナーで西村氏が北海道のアメマスの記事を書いているが、その中でアメマスがくわえているTY−レックスのカラーがこのムーンストーンだ。

さてこの、サビアユカラー。実は秋じゃなくても良く釣れる。
はっきり言ってフェバリットカラーの一つ。
ワカアユの時期にサビアユカラーも効くって?!
これが効くんです。
私はこれを「ナチュラル系+アピール」と位置づけています。
すこしタフった時や、カラーローテーションで、もろナチュラルなカラーにスレ気味のときに効きます。

最近、ザウルスにも登場したヤマメオレンジベリーや、ザウルスジュニア テストカラーのMD9cm 「ニジマス オレンジベリー」などもこの系統。
当然 「ナチュラル+アピール系」のアユ オレンジベリーも欲しいのだ。

さて最強のナチュラルカラー アユ。細分化してゆくとさらにその河川ごとの水や石の色に同化したアユのカラーや、成魚に近い状態で放流された、黄色っぽいアユなどきりがない。
しかし、状況を分析しながらカラーを組み立てるとこうした微調整も欲しくなる。

次にヤマメカラー。
ヤマメカラーと一言で言うが、鮭、トラウト族の稚魚の総称としてここではヤマメカラーと位置づける。
重要なのは背中の色。
イワナの稚魚ならば、茶色っぽく。
ヤマメでも河川によって微妙な背中の色の違いがるし同じ河川でも
居付き選ぶヤマメはやや茶色っぽい背中になってゆくし、湖や下流域あるいは海まで降りようとするヤマメ スモルト(サクラマスになるぞ!)は同じ河川でもグリーンぽい背中の色になる。
だからスモルトが下る時期にはすこしグリーンがかった背中のヤマメカラーが良いだろうし、鮭に稚魚になると少しブルーがかった背中の色になる。ザウルス REX MD7cmのカラーにヤマメのほかにオリーブスモルトやブルースモルトが加えられたのはこうした理由からだ。アマゴのいる河川では赤のマジックで赤い朱の点を入れてみよう。アピールでオレンジベリーも加えたい。

ヤマメカラーはフィッシュイーターの食べやすいサイズだから、効果的なマッチ ザ ベイトになるが、もう一つ釣れる理由がある。

それは縄張り争いの排除の効果だ。
初夏に瀬の中をのぞいてみると、瀬の流芯の先頭、一番餌が採りやすい位置に一番強いヤマメ、すなわち体の大きなヤマメが陣取っている。弱く小さなヤマメが先頭に入ろうとするとものすごい勢いで体当たりとかみつきを見せる。
そう、パーマーク(ヤマメの体側にある楕円の模様)は幼魚斑で同属の魚から、攻撃されないように私は子供ですとアピールするための模様なのだが、子供を喰おうとして襲う巨大魚や、同じ幼魚班を持つ仲間からも、縄張り争いや場所取りに関して攻撃の対象になるのである。
したがって、ヤマメカラーでヤマメが釣れたりするのである。

最後にワカサギ。
ワカサギは湖に住む魚だけれど(本来は汽水や海水息の魚だが淡水に放流したところ適応して大繁殖した、レイクでのトラウトフィッシングのベイトフィッシュだ。
ワカサギはワカサギ、バリエーションなんてあるの?!
ありますあります。
先ずは先ほど触れた、稚アユパターンでワカサギカラーを使うことが一つ。
もう一つは実際のレイクでのマッチ ザ ベイトでのバリエーション。

ワカサギはオスもメスも産卵の時期も色が変わらない!と思っていたら間違いですよ。

産卵の時期にやせた小ぶりのワカサギにスポットを当ててよく観察すると、ホホに細かい黒点が沢山有る!それって何よ?

ワカサギのメスは太って丸々していてサイズが9センチから13センチを超えるものもいる。じゃあ7〜9cmくらいの小ぶりなワカサギで痩せてほっぺに細かい黒点が沢山あるのってなによ?
そう、もうお気づきと思いますが オスのワカサギです。
メスのワカサギにはホホの黒点はありません。

そんな小さな黒点で関係ねーだろって!こじつけだろう!って?
確かにそうかもしれませんが、実際そうした模様があるのは事実。
そして、このように使います。

山上湖、狙いは大イワナや湖沼型サクラマス。ベイトフィッシュはワカサギ。いつもは9cmから11cmのワカサギカラーがベストだが今日はチェイスしてもなかなかバイトしない。
こうした状況で 7cmにサイズダウンしてバイトを誘う。
もちろん普通にワカサギカラーの7cmにしても良いのだけれど、
「今日は小ぶりのワカサギをセレクトしている!オス ワカサギにしよう!」とサイズと共にポケットの細書きマジックでほっぺたに黒点を10個くらい入れてやる。
釣果にこの黒点が爆発的に効くとまでは言いませんが、湖の回遊待ちはときには数時間バイトもなく投げ続けることも必要な釣りです。アングラーの集中力やルアーへの入魂が薄れないようアングラーの心に栄養を与えるためにも僕はこんなこともしています。

どんなカラーにも言えるのですが、「この色でいいのか?当たりカラーが見つからない。」と悩み始めて集中力が切れるとルアーのアクションにも影響して、ますますつれなくなるものです。
肝心なのは、絶対このカラーが効くんだという信念と集中力でしょう。時にはこじつけでも、納得しながらカラーをセレクトするようにすると、釣れない時でも心が折れません。

最後にナチュラルカラーとしてのチャート。
これもこじつけかよって!

チャートカラーのニジマス。養魚場や釣堀で見かけたことありません?そう、アルビノです。産まれ付き色素がかけた突然変異個体です。どこかの動物園で白い虎が生まれたとか、アルビノのニシキヘビがペットショップで高値で取引されたと、どんな動物にもアルビノは存在する。ジャマイカ人でレゲェのDJ「イエローマン」というミュージシャンはいわゆる人間のアルビノだ(語弊がないように補足しますが、僕は差別主義者ではありません。イエローマンを尊敬しています。)もちろん自然界でもアルビノは存在するのだけれども、自然界ではほとんど見られない。なぜか!?それは目立つために成長する前に敵に襲われ大人に成長することはまれであるからだ。
確率的には自然界で、ウグイも、アユも、ヤマメもベイトフィッシュはすべてアルビノが発生するはずだ。
目立つために真っ先に喰われる!と言うことはナチュラルな意味でもチャートは効果的と言うことだ。(出来れば赤い目にしてみようか!)

最後にベイトフィッシュについてもう一つ。
アユに、ワカサギに、ヤマメにって。実績が上がっているカラーはあるけれど、実際川の中には鯉やウグイや他の魚もいっぱいいるのに、何故差が出るのって?!
実際アユが川に現れるとフィッシュイーターたちはウグイやオイカワやフナやましてや鯉の稚魚には見向きもしない。
膨れた胃袋の中はアユのみでいっぱいだ。これはアユ団子で喰いやすいと言うだけではない。アユが瀬に入ってゆくと、それについてビッグトラウトも後追いして瀬の中でアユを追いまわす。
なぜか?!それはアユが旨いからだ!

独断だが自分なりの結論がある。
「フィッシュイーターが喰って旨いと思うベイトフィシュは、人間が食って旨い魚だ!!」アユも、ワカサギも、ヤマメもそうだ!
ウソつくなって!
いえいえ、ちゃんと理由があります。それらの魚の共通は味が良いことと共に、骨が柔らかい。アユも、ワカサギも、ヤマメも(あまり大きな固体は別だけど)塩焼きにすると皆、頭までたべられるほど骨が柔らかい。
鯉などは骨が硬くて小さな稚魚でも丸ごとはとても食べられない。

そうです。ビッグトラウトにとっても骨の硬い魚はベイトフィッシュとして嫌われる!!理由は喰いにくいからです。
だから、最高のベイトフィッシュは アユ、ヤマメ、ワカサギと言うわけです。
こんな事を聞いたからといって、同じアユカラーを使う中で釣果がさらに上がるとまでは言いませんが、こんな小話も思いつつ、キャスティングを繰り返す中、釣れない時にも集中力と楽しみが増すというものです。

ここまで来ると「変態的」と言われるナチュラルカラーの話。
お付き合い有難うございました。
「そんなこたー 聞いちゃーいねーよ!」と思われる方は、笑い飛ばしてやってください。
 
さて次回は!
トラウト!どんなカラーが釣れるの? その3
第3回は「トラウトカラーにおける、魚種とカラーの関係。リアクションバイト、捕食のカラー。」をお伝えします。
お楽しみに!




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2008年01月18日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その1

よくある質問で「どんなカラーが良くつれますか?」
本当に一言では答えられない難しい質問。

好みも有るし、ターゲットも、季節も、ベイトフィッシュも関係があるだろうし、天候も関係があるだろう。

それじゃ答えになってないって!?

と言うことで、あくまでも個人的な意見ですが、
数回に分けてトラウトプラグのカラーについて書いてみます。

第1回「光量によって、目立つカラーは?」

光の量によって、どのカラーがアピールするのか?
まず、具体的なトラウトフィールドでの状況分けを。

光の量が少ない 朝夕    多い 日中
        雨天、曇り    晴れ
        濁っている    クリアー

上記の状況を考えながら進めます。

とある水産学者の論文に面白い記載がありますのでそれを引用して
科学的に色を考えて見ます。

「水中での光量による色彩の変化と判別」この実験は水中深くなって光の量が少なくなってゆくと、どの色が先に判別できなくなるか、どの色が最後まで色の識別が可能かと言う実験。
この論文のなかでトラウトプラッギンに必要な部分のみを抜粋してまとめて見ます。
 
光量が少ない 水深が深い   多い 水深が浅い

先ほどのトラウトフィールドの条件を重ねて考えてみてください。

水深が徐々に深くなり先ず最初に黒っぽくなり判別できなくカラー
は実はナチュラル系の ブルーグリーン
ナチュラルゆえに自然界の青背の魚や湖の小魚たちはこうした色を保護色としてまとっている。目立たないのが実績の理由だろう。

次に判別できなくなるのは以外にも、濁ったときのアピールカラーと言われる、
案外、光の量が少ないと黒っぽく見えるという事。
ただし、トラウトの釣りにはこの赤と言う色が伝説的に効果がある。定番中の定番。ロシアでの出来事。私がピンクバックやオレンジベリーを使っているとすぐにガイドがタックルボックスを覗き込み「これにしろ。」(ロシア語できっと、そういっているに違いない。)と金赤にすぐ交換させたがる。カムチャツカでスチールヘッドを狙ったときも、ガイドが、金赤がベストと声をそろえる。
血の色だからとも、エラの色だからとも言われる
濁りのアピールカラーではなくても、実績のカラーに違いない。

さらに深くなっても、色が識別できるのが ピンク。赤よりもアピール度は高いといえる。遡上魚や、雪代の濁りでの実績の高さは納得できる。

そして最後まで色が識別できる、低光量下の最強カラーはなんと蛍光の黄色(でた チャートだ!)一番深いところまで色を識別できたのがチャートと言う科学的実験データである。

次にベースとなるボディーのパターンについて。
大きく分けると ゴールド、シルバー、パール。

この3種を上記の実験データに当てはめると
一番最初に光が反射しなくなり黒っぽく見えるのは ゴールド。
次に シルバー、そして深い海の中最後まで光っていたのがなんとパールであった。

上記のデータをもとに考えると、光量の少ない 朝夕、濁ったとき、曇りや雨の日、一番のアピールカラーは「チャートバック パールボディー」と言うことになる。

ついでにベリーのカラーについて。
上記のデータをもとに解説すると、
低光量下では、オレンジベリーは黒っぽく見えるので(ミノーを細身に見せることが出来る。)パールベリーは(ルアーが目立つ。アピール度が大きい膨張色)と言うことが出来る。

ミノーを細身に見せたい、ルアーのシルエットをサイズよりも小ぶりに見せたいときは、オレンジベリーを!と言うことになる。

例えば「サクラマス釣り。川が大きい、増水してポイントが遠い。飛距離が欲しいので シートプス 11.5cmを使いたいが、ミノーの太さとサイズの大きさが気になる。」
と言う場合は、オレンジベリーにしてみると良いだろう。
東北のザウルス、西村 氏は米代川の解禁でも、シートプス11.5cmでガンガン釣っている。サイズが50センチ級でも、川が大きくて水深があって、解禁で魚がすれていなければ、ミノーが大きいほうが効果的な場合もあると実証されている。
それでもミノーサイズに抵抗があれば、オレンジベリーを選択してみよう!

低光量下での最強アピール ボディーカラー パール!
トラウトプラッガーはあまりパールを使いたがらない。
使わないから実績が上がらない。
僕はパールが大好きで、バンバンプラグでもパールベースを使ってます。僕のフェバリットなカラーに「パーリーシェル」があります。一昨年 ブラウニートランなどで採用されたカラー。
これは、わたしが、どうしてもパールベースのカラーを加えてくれとの要望から採用されたカラーです。

では、アピールが高ければつれるのか?
状況ではアピールが弱いナチュラル系が利く場合も多々有る。

当然、ベイトフィッシュに合わせるということは重要だし、実際ドピーカンのジンクリアーの状況では、金黒が僕の最も実績を上げているカラーだ。金黒は上記の実験データの理論から行くととても地味で目立たない色と言うことになる。しかし金黒が最高に威力を発揮する場合が多々有る。「天気がよければゴールドベース」僕の中では定説である。シルバーベースは光りすぎてドピーカン、ジンクリアーの状況でナーバスなトラウトたちをより警戒させてしまう、逆効果になる場合が多い。
当然、目立たないほうが釣れる シチュエーションも多々あるわけだ。

目立つ目立たないから言えば、わざと目立たせないという考え方や、見たことのない色だから目立つという考え方も有る。
そこが、カラーローテーションの有効性につながる。
当然 最強のアピールカラー「チャートリュース」はバリエーションに加えてください。僕もいろんなパターンのカラーを試しています。

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(写真は個人的にテストしているチャート ヤマメ シリーズ!色々。一番手前は「オレンジチャート バック パールボディー チャートパー ヤマメ オレンジベリー」まどろっこしい名前!でも釣れそうだ!さらにエクストラ ヘビーチューニング 18gのCDレックス。ウエイトチューニングについてはカラーについての連載が終了したら、書いてみます。お楽しみに!)
目だったほうが良いのか、地味にいったほうが良いのか!?
人の使わないカラーを使って見よう!先行者と反対のカラーを使ってみよう。こうした、カラー構成がその日の当たりカラーを見つける良い方法だし、その中で経験値が生まれれば「この川のこの時期の、このターゲットには、この天気と水色だったら、このカラー!」と自分なりの法則が確立できる。

第1回は主に光の量を中心にカラーの私見をまとめました。
第2回は「ナチュラルカラー、アユにヤマメにワカサギのカラーバリエーション」を予定しています。お楽しみに。
カラーについて、こんなことも書いて欲しいとの要望があれば、あくまでも私見ですが、トークに加えます。
些細なことでもご質問下さい。

P.S.
GUNちゃんも本当はチャート好きで、しっかりチャートリューサーズのメンバーに入ってます。ただ、天邪鬼なだけ(自称)!と言ってました。  
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2007年12月13日

チャートリューサーズ 

IMGP1710_t.jpg
(レーザーのチャートバック)
最近、お客さんから鋭い指摘が!
「最近、よくチャート使ってませんか?そんなによくつれますか?」

ドッキッ!

後輩からも一言。
「最近チャートとかハデな色でよく釣ってませんか?」

森からも一言
「すっかりチャートづいてますね!」

チャート=チャートリュース
通常 蛍光の黄色を指す。

北海道のアメマスではチャートが効いた。
他にはピンクバックやアクアマリンが良かった。
それでも、チャートの反応が一番で、北海道の仲間の間では
あまりにも皆がチャートに依存するので、一時はチャート禁止令まで出たほど。
チャートを封印して、他の色の反応が悪くなってから又チャートを付けるとやっぱりよく釣れる。


コーポラス ノリ 岩井は
「みんな チャート チャート チャートって うるさいな!俺はチャート以外で釣ってやる!」
まあまあそんなにむきにならないで!

前回の北海道アメマスでは、さらにどぎついチャート(マットチャートオレンジベリー)が大当たり!
普通天然のマス釣りでこんなカラーは使わないほどエゲツイ色!
(シーバスや管釣りでは 人気カラーですよね。)
名づけて チャートもチャート(ド チャート)と命名。
岩井に「チャートって言っても、マットなドチャートだよ!」と言うと。
すかさず「そういうのを、ルール違反といいます!」だって。
IMGP1711_t.jpg
(出た!通称 ドチャート!!)

そういえば森もスポッテドチャートでアメマス 馬鹿当たりしてたなー!

北海道ではイトウもチャートバックOBで秋田でもチャートでサクラ、飛騨でもアユを追いまわしている40cmアップのイワナをチャートで、今年のメモリアルトラウト 80cmアメマスもチャートで釣った。

今年、神通川のサクラマスが抽選であたった友人は「神通での当たりカラーはチャートだ」とチャートのミノーを買い込んでゆく。

確かにチャートはオールラウンドに効く。
しかも、フィールドでのマス釣り師の使用頻度はまだまだ低い。
見慣れない色だからさらに効く。
皆がチャートづくと、魚もそのカラーにすれてくるのだろうね。

いずれにしても、人の使わないカラーやカラーローテーションは
絶対有効です。
マメにルアーチェンジするのが、すれたフィールドでの絶対条件には違いありません。

来年はカラーローテーションにチャートも加えてみてください。
効きますよ!  チャートリューサーズ 増殖中!

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2007年12月07日

MINI−ME & FRIENDS

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ミニ ミーと友人たち。
管釣りのトップだけでなく、夏のテレストリアル 虫パターンで
天然フィールドでのトップのプラグが楽しい。

モゾモゾともだえる、プリラの動きも効果的なのだが、やはり水面を割ってバイトするシーンを直接見られるのが何倍も楽しさを増してくれる。

デビューを迎える ミニ ミー。
今年は ご存知 COTTON CORDELLのBIG O
タイニーサイズとREBEL CRICKHOPPERがお気に入りで、ウルトラライト ベイトタックルで楽しんだ。

来年はミニ ミーが加わり、友人たちとの共演が楽しみ!!
友人たちを100円と比べてください。
タイニーなBIG Oは投げやすいのだけれど、CRICKHOPPERはリップの風の抵抗が結構すごくて、投げにくい。
投げにくくても、意地になって使いこなそうとむきになる。

「バシャ!!」水面を割る 夏のトラウト。
楽しみが無限に広がってゆく。

バスのトップウォーター プラッガーからもミニ ミーへの期待が多くよせれれている。

さてさて、デビューするミニ ミーは バスのトップウォーター
プラッガーにも、もてはやされるのか?トラウト プラッガーの心をつかむのか?今から発売後の皆さんの反応が楽しみでわくわくしています。
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2007年03月11日

ザウルス jr. 流 トラウト ビミニツイスト

IMGP1041_t.jpg
(写真が引っ掛かりの無い オリジナル ビミニツイスト) 

2006年 9月22日の「トラウト プラッギン ショックリーダーのススメ」に一切引っかかりの出ないビミニツイストの件を書いたところ、問い合わせが多くありましたので、説明します。
この話題に初めての方も先ずは昨年の9月22日記事を読んでみてください。

トラウト プラッギンでは軽いバルサミノーを使用したり細いラインを使う場合が多々あるので神経を使う必要がある。
その為にエンドノットまで一直線で一切引っ掛かりが無く最後もぎりぎりでカットして抵抗を限りなく0に近くしたオリジナル ビミニの紹介です。

基本は通常のビミニツイストですので先ずはユニチカさんのHPでノットを確認してください。
その上で、オリジナルの注釈をつけてゆきます。

http://www.unitika.co.jp/fishing/knot/bimi/bimi.htm#
上記HPを参考に。まずこのページを開いてください。
見比べながら進めます。

STEP3 注釈: 
よりは30回入れます。

STEP4 注釈: 
強い力をラインにかけると、熱で劣化してラインがちじれてしまいます。トラウトラインには致命的です。よりを小さくつめていく前に必ず唾液で濡らしてからよりを密にします。

STEP5と6 注釈:
よりを逆方向に編みこんで行くのですが、トラウトシステムの場合、あまり蜜に編みこみすぎると頭の部分で抵抗がかかりすぎて切れてしまいます。
全体の半分ほどはルーズに編みこみ半分はきっちりと蜜に編みこんでゆきます。ソルトのエキスパートアングラーでもこのルーズ&タイトの編みこみ方をしている方が結構います。

注意点は最初に編みこんでいくときに2段いっぺんにかかってしまうと、せっかくルーズに編んでやわらかくテンションがかかるようにしても、2段入ってしまった部分に強くテンションがかかり、その部分から切れてしまうのです。しっかり1段だけ均等に絡むよう最初の巻き付け方が肝心です。大変重要な注意点です。ここで手を抜くと全て台無しです。

STEP 7 注釈:
仮止めですが、一直線に出っ張りをなくすために、外側からでは無く内側から片かけで結んで止めてください。これが引っかかりをなくすための第1歩の注意点です。

STEP 8 注釈:
エンドノットを3〜5回巻きつけると、細いトラウトラインには締め付け時に強い抵抗がかかりラインが劣化してその部分から切れます。
また、この部分がほどけたら、システム強度は0に近くなり、システムとして機能しません。

通常の方法で問題のあるこの部分をオリジナルのエンドノットで締めます。
 
エンドノットの前に、
ラインを締め付け時の摩擦から守るために最初にウエットします。

ここからが最後のこつです。
2本のラインを外掛けで1回だけ巻きつけて止めます。
初めは下からラインをまわして止めます。
次は上からラインをまわして止めます。
これを上下交互に各4回、計8回繰り返します。
これによってソフトに編みこむようにエンドノットが完成します。
出っ張りもでこぼこも一切出ません。

本当は6回でよいのですが後の2回は保険です。
最後にもう一度ウエットして強く締めこみます。

ぎりぎりにあまりを残さずカットして、一切の引っ掛かりを取ります。
ぎりぎりカットでほどける心配をするかもしれませんが、2回余分に締めこんでいるのでほどけたらもう一度締めこんでカットすれば問題なしです。
その為の保険2回分の結びですが、私の場合ほとんどほどけたことは有りません。

細いラインで有効ですが、もちろんベイトリールで使う16lb以上のラインでも大変有効です。特にラインシステムが引っかかってしまうと、スムーズにラインが出ず、ベイトリールのバックラッシュの原因にもなります。
このシステムですとベイトタックルでシステムの抜けを気にせずフルキャストできます。それに、美しく真っ直ぐで段差の無いノットって使用していて気持ちが良いですよね!
もちろん強度は100%出ます!

文章ではわかりにくい部分も多々あると思います。
直接お会いできればいつでも秘密を直接お伝えします。

通販の方には完成したシステムラインをサンプルでお渡ししてもかまいません。お気軽にお尋ね下さい。

参考になりましたでしょうか?わかりにくかったら、遠慮なく指摘してください。














posted by saurus junior at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to

2006年09月22日

トラウト プラッギン  ショクリーダーのススメ

IMGP0468_t.jpgソルトのルアーフィッシングでは常識のシステムラインとショックリーダーの使用。トラウトでもサクラマスを代表とする本流のプラッギンではかなり浸透してきた。では、小規模河川や本流の中上流域、支流などでビッグトラウトを狙うときに、ショックリーダーは必要なのか?
私の意見はケース バイ ケースと言うことになる。リーダー使用の境目となる基準はいくつかある。1つ目は魚のサイズ。30cm台のトラウトがターゲットの場合リーダーを使うことはない。50cm以上のビッグトラウトの可能性がある場合は迷いなくリーダーを結束する。渓流でのウルトラライトのプラッギンには不必要ということになる。リーダーの使用は、根ずれやフック干渉によるラインブレークを防いでくれるが、メインラインよりも格段に太いリーダーは超小型のバルサ フローティングミノーの使用などではあきらかにその泳ぎを悪くしてしまうデメリットが有る。
では40cm級のグッドサイズが狙える場合はどこに境目があるのか?リーダー使用の2つ目の理由になるが、それはストラクチャーの有無ということになる。40cmのトラウトでもガンガン瀬の岩が多くてスナッギーなポイントや流木、倒木、水没した立ち木、テトラ等のマンメイド ストラクチャーが有れば使用する。
3つ目の理由は、ターゲットのすれ具合と水の透明度。魚がすれている場合で水がジンクリアーのケースでは、40cm級を狙っても直結、それも視認性の良いラインではなく透明なラインで4lb以下のラインを使用することがある。この場合は当然ラインブレークのリスク覚悟であるが、ヒットさせなければゲットのチャンスは無い。
4つ目の境目は河川規模と水量で釣り上がるのか下がるのかが境目になる。グレーゾーンの河川で説明しよう。支流や中上流域ではその日の状況で釣り上がるのか下がるのか迷う場合があると思う。増水気味では釣り下がり、平水から渇水気味であれば釣り上がる。そんな判断が必要な状況が頻繁にあるはずだ。40cm級のヤマメ狙いを例にとって説明すると、釣り上がるならリーダーなしで釣り下がるならリーダー使用ということになる。釣り上がる場合はキャスティングやリトリーブ&アクションに技術が必要だが40オーバーのヤマメでも比較的ランディングしやすい。体をグネグネさせながら流れに乗って自分に近ずいてくる。多少、強引気味に一発でネットに入れたほうがランディングしやすい。釣り下る場合は、ストラクチャーにプラグを送り込んだり、タイトに障害物の中でアクションさせることが多い。この場合ヒットした40cm級の大物は体をくねらせ、障害物に突っ込んでゆく。流れの強さが魚の強さにプラスされ強引にやり取りすると、得意のローリングで体にラインを巻きつける。こんな状況でリーダーなしではメモリアルなビッグワンにラインブレーク。だから釣り下りにはシステムラインということになる。ラインシステムはいわゆる保険だ。備え有れば憂い無し。臨機応変にリーダーを利用しましょう。(写真は9月の43cm 鼻曲がりオス ヤマメ。12lbのリーダーをグルグル巻きにしている。本文最後に説明しているような状況でゲットした。リーダーが無ければラインブレークしていただろう。)
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2006年09月20日

ニジマスは小粒なプラグが好き!

IMG_0849_t.jpg初夏頃から川の中を観察して見ると面白い魚たちの行動が見えてくる。本流に稚アユが放たれると、岩魚もヤマメもニジマスも狂ったようにアユを追う。夏に向かうにつれアユが成長してゆく。アユのサイズが11cmを超える頃から変化が訪れる。一番最初にアユの捕食をあきらめるのがヤマメ。それは体のサイズによりアユが喰い難くなるからだろう。その反面、性格的にアグレッシブ(意地悪?)なヤマメはアユを威嚇してアタックしている。アユが15cmを超えしっかりと石の縄張りを持つようになると尺ヤマメも逆にアユに追われるようになる。縄張りを持つアユはアユ以外の魚にも意地悪をして追い払おうとする。一番最後までアユを捕食するのは、岩魚。アユが大きくなると日中はアユに追われたり、食いついたり一進一退の攻防を繰り返す。ついには夜間アユが眠っている間を狙って捕食するようになる。ニジマスはもちろん、稚アユが大好き。最初の荒食いはものすごい勢いがある。ところがアユが12〜13cmを超えるあたりからアユの捕食をあきらめ、50cmを超える固体でも虫を食べ始める個体が多い。この時期からプラグに対してセレクティブになり5〜7cmの小粒なプラグしか反応しなくなる。スピナーや管釣り用小型プラグに本流の巨大なニジマスが反応することがしばしばあるのはこうした理由からであると思う。問題は小粒なプラグには大きなフックが装着できないので、せっかくビッグレインボーが喰っても小さなフックのせいでバラシが多い事があげられる。今後は小物用ではなく、ネイティブなビッグレインボーのための、小型プラグ(もちろん大きなフックが使えることが条件)の開発が課題になるだろう。(写真はザウルスの管釣用プラグ、「プリラ」にヒットした54cmのビッグレインボー)
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2006年09月15日

真夏の本流ビッグレインボー

IMGP0736_ニジ.jpg真夏のドピーカン、渇水、気温30度以上、水温20度のなかで本流のビッグトラウトを狙う。キーワードは水深の有る一抱え大の石がごろごろしているガンガン瀬。スナッギーなこうしたポイントではショートなベイトタックルとシンキングミノーの組み合わせが有効だ。パワーがないと引きずり回されて根ずれでラインブレーク、ハードすぎると小粒なヘビーシンキングをしっとりと扱うことが出来ない。パワーとしなやかさが同居するショートなベイトロッドがスナッギーなガンガン瀬では必要になる。こうしたポイントでも泳ぎきるヘビーシンキングミノーはスパシン以外ない。この夏もこうしたポイントで50オーバーの本流レインボーに出会った。走る、跳ぶ、ギンギンに走って楽しませてくれた。タックルは最終テストロッドの6Ft ザウルストレイン ベイトキャスターにスパシン6センチ。完璧なタックルバランスが50オーバーレインボーとの出会いをサポートしてくれた。こうしたポイントは皆さんの近くにも有るはず。ヒントはアユ師に有る。アユの有名な本流河川でニジマスもいる川が条件だが、アユ師に聞いてみよう。水深があって大きな石がごろごろしていて、その川で一番大きなアユが釣れるガンガン瀬はどこ?真夏でも本流を歩こう。そして釣りの邪魔をしないようにアユ師に話しかけよう。ルアーマンであると知ると案外秘密のポイントも教えてくれる。アユ師にとってルアーマンは釣り場争いをしない限りライバルではない。案外簡単に最高の情報を得ることが出来たりする。「あのガンガン瀬で得体の知れない大物におとりアユを盗られた。」ここまで情報があれば
あとは真っ直ぐその瀬を目指そう。最高の出会いをひとりじめできるはずだ。(写真は今年の真夏に 岐阜県宮川本流でゲットした50cmワイルドビッグレインボー) 田中 秀人
posted by saurus junior at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to