2008年01月22日

トラウト!どんなカラーが釣れるの?その3

トラウトカラー考 第3回。
トラウトカラーにおける、魚種とカラーの関係。リアクションバイト、捕食のカラー。」
だんだんややこしくなってきた?!
ここで、魚種別に反応の良いカラーを考えてみよう。
大きく分けると、捕食や、攻撃の為に食ってくるのか?リアクションで反射食いしているのか?を絡めながら整理してみる。

捕食は当然えさと思って喰ってくるわけだからナチュラル。
リアクションはアピールと大きく分けて話を進める。

キーワードとして、「鮭なのか鱒なのか?」を加える。
鮭は産卵のため遡上しているので、捕食の本能を失い、リアクション、又は攻撃の為に食ってくる。
したがって、鼻っ面を通してやること、レンジを合わせて沈めてやることが必要となる。

鱒は捕食の為に食ってくる。足元までチェイスしたり、表層まで食い上げて来たりと、アグレッシブにアタックする。

さて、魚種別に進めましょう。

サクラマス
ヤマメの降海型。分類学的には鮭の仲間。
ざっくり分けると、1回の産卵で死ぬのが鮭族で何回も産卵を繰り返すのが鱒族。サクラマスと言うけれども実際は鮭族である。

海に降りて帰ってきたサクラマスは基本的には捕食をしない。産卵までの全ての栄養を海で蓄え、仮に小魚を飲み込んでしまったとしても、もはや胃袋に消化酵素は存在しない。吸収しないのである。

こうしたことが理由でサクラマスは派手な色、アピールカラーに反応が良い。ピンクバックや金赤、ワインバックなどは絶対的にサクラマスで人気のカラーであることはうなずける。

ただし、厄介なのはサクラマスは、時に正確が鱒になったりするのだ。サクラマスがアユを追っかけまわして口にくわえているシーンや、水面のブラウニーを襲ったり、足元までチェイスしてくる場合は、サクラマスが鱒の性格を見せてスイッチが入ったときだろう。
白鮭(チャム サーモン)はほとんど、こうした行動は見せない。樺太マスも鮭だけれど、サクラマスほどはアグレッシブでなく、鮭とサクラマスの中間的から、やや鮭よりの性格といってもよいだろうか。

したがって、ナチュラルなアユカラーもサクラマスのヒットカラーとなる。川に上がった鮭はナチュラルよりもアピールと言うことになる。

サクラマスと言っても湖沼型のサクラマスは別だ。ワカサギを食ってどんどん大きくなる。そうした場合はワカサギカラーが絶対的だ。

イワナ
イワナは貪欲な魚だ。ミノーが大好きでトゥイッチングへの反応もすこぶる良い。何でも食ってくるときは食ってくるのだが、基本的にはナチュラルカラーが良いだろう。ミノーもでかいミノーが大好きだ。

本流のアユ、湖のワカサギ。日本のメジャーなターゲットの中で一番のフィッシュイーター。アピールカラーだと金赤。やはり鰓や血の色だから獰猛な性格に火をつけるのだろうか?

ヤマメ、アマゴ
イワナほどは魚食性は強くないが、本流や湖のヤマメ、アマゴはフィッシュイーターが多い。ナチュラルカラーが基本だが、性格的に意地悪で攻撃性が強いので威嚇を誘うようなアピールカラーも必用だろう。縄張り争いを誘う、ヤマメカラーもお忘れなく。

ニジマス
巨大化するターゲットだが、イワナなどに比べると実は魚食性はそれほど強くない。大型でも案外、虫を食っている個体が多い。
本流のビッグレインボーも稚アユが放流されたときは狂ったようにアユを食っているが、アユが13センチを超えるとあまりアユを喰わなくなる傾向がある。
カラーの話から外れるけれど、こうした理由から大型であってもニジマスは小ぶりなルアーを好む傾向がある。
アユが小さいときはアユカラー。夏場に入るとその他の小魚や、虫を食い始めるので金黒などの色が濃い目のカラーが効く。
好奇心と、本能をあおるためには金赤が特に効く。過去に本流でレインボーを釣っているカラーはアユと金赤が一番多いかもしれない。湖のニジはやはり、ワカサギが基本だけれど、注意しなくてはいけないのがルアーのサイズ。
ブラウンはでかいルアーが好きでニジマスはやや小ぶりなミノーが良いと思う。

総括すると 性格的に鮭よりだとアピール。鱒よりだとナチュラル。当然鱒もやる気がなくて鮭的な性格になっているときはアピールを使いたい。
強引に私見を書いているようだが、全て実釣からの結果と自論です。

蛇足ですが、最近 絶対的な実績カラー「金赤」を使う人が以前より減ったような気がする。
唯たんに流行の問題だと思うけれど、魚の性格が変わったわけではないので、金赤は必要でしょう!
使う人が減れば、より効くと思います。「困ったときの金赤!」
僕は金赤が好きです。
IMGP1800_t.jpg
(困ったときの金赤だのみ。写真はCDレックス 15.5gスパシンチューニング、金赤。)
さてここまで進んできた、カラーの話。
次回、第4回は「渓流、源流でのカラーリング。ボディーカラーの反射の効果。」について。
同じシルバーでも、クロームなのかレーザーなのか、クラッシュレーザーなのか?パールがいいのか?アワビ張りはどうだ?
掘り下げてゆく予定です。お楽しみに。

      

posted by saurus junior at 12:31| Comment(0) | TrackBack(0) | ■ Plugging How to
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