

4月19日金曜日、九頭竜川に師匠の則さんと共に立っていた。
状況は、田んぼに水を引いて大渇水と田んぼの掻き代が出て濁っているシビアな状況だ。8号線下流も、なんと幼稚園裏も対岸まで渡れるほどの大渇水で
サクラは警戒してとても口を使ってくれるような状況ではない。
この日ざっと40〜50人のアングラーがサクラを狙って川に立っていたがいかんせんこの状況でポイントが潰れてほとんど無い。
師匠の則さんの読みはこうだ・・・。
・渇水のため、ポイントは大場所のみに限られる。
・水が少ないので、水通しの良い流れの中心にいるやつを狙う。
・これでジンクリアーなら絶望だが、濁りが入っているから多少プレッシャ ーは緩和される。チャンスは少ないが有るはずだ。
・岸から離れて、サクラにプレッシャーをかけないようにキャストする。
ウエーディングは絶対禁物!石のガラッツという足音も立てるな!
・トゥイッチはやさしくソフトにかける。
・リトリーブもゆっくりだが、U字を正面でかけるようにアップクロスで
CDレックスを水になじませる
このシビアな状況ではダウンクロスになってはアピール度も少なくなり、 喰ってもばれる。ミノーの横っ面をサクラに見せることが肝心。
U字効果の原点に戻ることが大切な状況。
師匠の分析と解説が続く。
場所を絞りながら川を攻略してゆく。
そしてついに 「この状況だったら、JR鉄橋下、それも左岸の流れ込み
の流芯しかない。」断定的に師匠が川を分析した。
則さんが読みきって、絞ったJR鉄橋下。そして言葉通りに作戦通りにサクラマスをヒットさせ、全くあわてることなくスムーズにゲットした。
神業としか言いようが無い。
このシビアな状況で、九頭竜川でランディングされたサクラマスはたったの
1本だけであった。
体長 62cm かなりグラマラスで3キロを超える魚体に見ほれてしまった。まだまだ学ぶことが多いと実感した1日だった。
僕たち仲間は師匠のこの1本のサクラマスで本当に幸せな1日を過ごすことが出来たのだった。
有難う九頭竜川、有難うサクラマス。
感謝の念と今後もすばらしい九頭竜川であることを祈って、師匠はこのグラマラスな砲弾をリリースした。 Just A PERFECT DAY