2008年05月15日

サクラマスのバラシ病は伝染する?!

サクラマスは、ばれやすい。
流れの重いポイントや、瀬の中でかけるとばれやすい、
トゥイッチングでかけるとさらにばれやすい。
送り込んでやって、けつの針を喰うともっとばれやすい。

サクラマスは、口が柔らかい。
無理をすると口切れしてバラシてしまう。

イワナは骨が硬くて、ヤマメは骨が柔らかい。
20センチの塩焼きだったら、
イワナは頭は食えないが、ヤマメは頭から尻尾、中骨まで丸ごと食べられる。
骨が柔らかいからだ。
したがって、同じ60センチでも、アメマスは口が堅くて
ヤマメの降海型サクラマスは口が柔らかいということになる。

総じて、僕のスタイルだと、かけて獲れるのは2本1本といったところか?
調子がよいと、5本かけても6本かけても全くばれないことも有る。

そうなると、単純な釣り師は「サクラマスはばれない」
「何をやっても、ばれない!」
と自信満々になる。
「これでもう大丈夫だ。ばらさないファイトを身に着けた!」
と調子に乗っていると、すぐ奈落の底に叩き落される。

あれほど調子がよかったのに、バラシ、釣れない・・・・。
サクラマスを釣りこんだ人ならばこの経験が必ずあるはずだ。

サクラマスのバラシ病なるものに突然襲われる。
このバラシ病、出来れば早めに回復したい。
しかし、もがけばもがくほどドツボにはまってゆく。

ストロークから、ルアーの選択、カラーのチョイスまで自信が無くなってゆく。
たとえ調子が戻っても、いつこの病気が再発するかわからない。
そして厄介なことに、バラシ病は伝染する。

2008年 神通川
回を重ねるごとに、知り合いが増えてきた。
その中の、長野のI氏。
現在絶不調の7連続バラシの最中。
この間も僕の横でサクラがヒット!
おそらく口から外れてスレになっただろう、猛烈な走り。
ラインが50m以上出てフックアウト。
うなだれ落ち込む・・・・。

「自己最多タイの7連続バラシ中です・・・。」
うなだれる・・・・。
「バラシ病は人にうつすと直るんだよね・・・。」
アッツ しまった!!・・・。こんな事を口にすると・・・。
(僕に伝染したら・・・・。)
こういうことが脳裏をよぎるとドツボにはまる・・・。

この日から昨日まで、悪夢の神通サクラマス4連続バラシが始まってしまった。
前半好調です!なんていっていると、すぐにしっぺがえしが来る。
サクラマスは恐ろしい魚だ・・・。

方や、神通で知り合った富山のJ氏。
彼は年間20本近くもサクラマスを釣った経験を過去に持つ、キャリアもテクニックも素晴らしいスペシャリストだ。

彼も今年は苦戦していた。
解禁日にばらして、その後もなかなかヒットしない。
先週末から今週頭に連続でサクラをてにして、スランプ脱出!
一昨日も1本獲った。
しかし、3発かけて獲ったのは1本で、そのうち一本はかなりでかかったようだ。
もうスランプ脱出ですといいながら、微妙に複雑な心境のJ氏。

昨日は僕のバラシがあった後、「田中さんに伝染しましたのでもう大丈夫です!」といっていたが、
その1時間後にJ氏が再びバラシ!!!

しゃがみこむほどへこんでいた。

一方、7連続バラシだったI氏は気分転換に他の河川に行って、
サクラマスをゲットしてI氏自己タイの7連続バラシでストップ!
「田中さんにバラシ病うつしましたから・・・。」だって。
しかし本当は、神通でやられた魚は神通で獲らないと心の底からは気持ちが晴れない。
I氏も次に神通でかけるサクラマスににげられると、
「神通では獲れないのではないか・・。」と病気は完全には直りきらない。次回のヒットは分岐点なのだ。
頑張れI氏。

さて、バラシが続く 僕と、微妙な心境のJ氏。
僕らも、次の1本がどうなるかがかなり重要になる。

重症か?軽症か?!
早く楽になりたい・・・。

人の心を徹底的にかき回す「サクラマス」
恐るべし・・・。



posted by saurus junior at 08:29| Comment(2) | TrackBack(0) | ■ ひとりごと
この記事へのコメント
こんばんは、神奈川のI氏です。
あの日は本当にバラシが多かったみたいですね。
アユで活性も高かったようですが。
しかし、バラシでもいいですよ、神通に入って釣りが出来て。
saurus jr.さん、長野のI氏、二人から送られてくるメールをそれはそれはうらやましく読んでいました。
私もはじめにかけた魚はバラシでした。
JR鉄橋付近で釣っていると人が多いのでまわりで見てますからね。
「もっと竿を寝かさなきゃダメだ」とか「合わせが甘い」だと外野がうるさい。
そんなことを言っていた人に翌朝も会ったので「昨日夕方1本採ったよ」って言ったら、「朝のも採っていれば1日2本だったのにね」だって。
サクラマスのバラシってほんとプレッシャーとしてのしかかってきます。
釣り番組の収録でボウズ続きの方の気持ちがよくわかります。
Posted by I氏 at 2008年05月15日 20:54
サクラマスは、本当に気まぐれな魚です。
徹底的に小僧たちを惑わす。
感激に惑い
失敗に惑い
バラシに惑い
また、再会に心が惑わされる。

大人になって、こんな贅沢な、魅力有るターゲットに遊んでもらってるって・・。
こんな幸せなことありませんよね。

何匹釣った?
何センチ?

そんなことを超越する素晴らしい魚です。

川に立つと、競争も、争いも
ねたみも、ひがみも超越する。

全てがサクラマス
そして、悠々たる大河が主役です。
Posted by saurus jr at 2008年05月15日 21:49
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/14941805
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック