2008年04月04日

2008 神通川解禁 ドキュメント

お待たせしました。
神通の解禁ドキュメントをお送りします。

この数日、忙殺されて遅くなってしまいました。
こういうものは、すぐ報告しないといけないですよね。
では、どうぞ!

2008年神通川解禁。
僕にとっては10年ぶりの神通川に立つ。
サクラマスが開いて10年目の今年、初めて当選。
思いも格別だ。

解禁前日は、夕方4時に現地入りポイントをチェック。
富山大橋の架け替え工事で流れは右岸に寄せられ、雪代とあいまって、神通大橋から水道管橋までは、カッ飛んでサクラの付き場は無いと判断。
JRから下流はテトラ帯だが、テトラが増水で水没してヒットしても3重のテトラを越えてランディングは強引さをともないリスクがいっぱい。
かけてもまず獲れない。

そうなると、JR上流からその上の橋の間がベストであろう。

ひとりつぶやきながら、川を見ていると、同じく偵察に川に立つ1人のアングラーに遭遇。
彼と話をしながらポイントを絞ってゆく。

その長野からのアングラー。
神通当選は2回目だが一昨年はサクラに会うことは出来なかった。
人生、まだサクラマスを釣ったことがないと言う。
話を聞くと、渓流の釣りはかなり釣り込んでいる。
後は、本流と遡上魚へのアジャストだろう。

絞り込んだポイントの前に僕のキャンパーと長野のアングラーの車。
一昨年の話だと、夜中の3時にはポイントにずらりと人が並んでいたらしい。

ポイントは絞り込んだ、後は人との勝負。
夜中の3時半に川に向かう。

長野の彼が車から出てくる。
「早いですね」
暗がりに人影。
「一緒にやりましょうよ。僕も今日は1人だから・・・。」

5時過ぎまでの暗がりで、ポイントに立ち約2時間2人でいろんな話をする。
[サクラマスはトゥイッチングしたほうが釣れます?」
「バラシはどのくらいの確立ですか?」
「リトリーブのスピードは?」
「ポイントの読みは?」
「シンキング?ディープ?フローティング?」
質問と返信のキャッチボールが続く。

夜明け前の薄明るい時間が訪れキャストをはじめる。
日の出から数十分で、僕らの下流のアングラーにヒット!
そして無事ランディング。
後から聞いたら52センチのやや小ぶりなサクラマスだったようだ。

ウラヤマシー!

2人で眺めながら感情が高ぶってくる。

「朝一は開きのプールにいるけど、絶対やる気の有るサクラは僕らの目の前のかけ上がりに入る。時間は8時から9時くらいかな?」
僕には確信があった。
出るならここだ。それもゴールデンタイムに!

サクラのスイッチはいつ入るかわからない。
時間を推測しつつもいつスイッチが入って僕らの目の前をサクラが定位しても良いように、リズミカルにキャストリトリーブを繰り返す。8時くらいにはっただろうか・・。
「出るなら、僕と君の立っている間、わずか15mのピンスポットだと思うよ・・・。」
僕は、彼の立つスポットのけつのかけ上がりがどんな感じななっているのか気になって
「ちょっと場所交代しようか。」

場所を入れ替えることにする。
僕の場所はかけ上がりがきつく、トロから重い瀬に変わるまさにブレークラインでここに付かねばどこに着くというような、本流のピンスポットだ。

彼のポジションに移ると、やや思ったよりも駆け上がって開いてしまい、イマイチ浅いようだ。
「やっぱり僕のポジションがベストかな・・。」

その上も気になるのでチェックしてみるがこの頭に入るのは
雪代が入ってPHショックの午後だろう。

ひとり、頭がグルグル回っていると。

「ヒット!!来ました・・・・。」
長野の彼に神通初サクラヒット。

一気にまき上げて、足元でバシャバシャいっている。
「まきすぎ!まきすぎ!ゆっくり行こう!」
声をかけて、見事56センチの初サクラをゲットした。
「おめでとう!!!」
彼の顔は紅潮している。
当然だろう、恋焦がれたサクラマスとの出会いだ。

がっちり握手を交わし一声かける。
「よし!狙い通りだ!時間は8時過ぎ!」

僕には確信があった。
「絶対ダブるぞ!」
彼に一声かける。
「次は、僕にそこやらせて。」

リトリーブする、強弱をつけながらCDレックスを出し入れする。
水が太く重いので、チューニングは18gのエクストラヘビーチューニング。
その分強くアクションをかける。

彼のヒットから20分も立っていないだろう。

「ドスッツ! ズドズド ズドスト グングングン!」
強烈にトルキーな当たりがZYシャフトを襲う。

「で でかいな・・・。」
重い引きに、大型のサクラマスと確信する。

「ズズッツ ズズッツ!」ドラッグがすべるが、中にはテトラや石がゴロゴロしている。流れも重い。
ドラッグは締めてあるので少しドラッグが出つつも、すんなりサクラはよってくる。

ここで慌てて早く寄せすぎると失敗する。
慌てず、巻き過ぎず、時間をかけて寄せてくる。
水没テトラが目に入る。
そこだけは無理をして魚を浮かせて一気に寄せる。

手前は泥の川原だ。
一発でずりあげて決める。

「で でかいですね!!」
長野の彼が魚体のでかさに声を上げる!!

65cm、3.5kgの大型のサクラマスが手に収まった。
DSC_0140_t.jpg
(で でかいなー ウロコがぼろぼろ取れる、スーパーフレッシュランの砲弾!)
「読み通り 8時半だ!!」
ポイントを絞りきり、時間とサクラの活性も読みきって手にした
究極の砲弾型 サクラマス。

僕にとっては、恋焦がれ、思いに思いが募り、川に立つことすらできなかったこの10年。
「神通マスを釣ってこそサクラマス」
僕の中では人生の中でも、特別な出会いになった。

解禁日は6本のサクラマスがゲットされ、そのうち僕らが入ったポイントの頭からけつまでで4本出た。

結果だけでなく、作戦とポイントの選択が完璧であったことが1本以上に納得の行く成果であった。

解禁日の混雑で6本は決してよい解禁日ではないだろう。
この瞬きのようなわずかなチャンスをフレッシュなアングラーと共に共有できた最高な一日でした。

シーズンは始まったばかり、次なる狙いは上流域の攻略。
ポイントと流れはしっかりチェックしてある。
水量と水温と、タイミングで必ず巨大なサクラマスがあのガンガン瀬の大岩の脇で僕のミノーをひったくるはずだ。


次の挑戦にきもちが走り、もう寝不足の夜が続いている。
仕事に忙殺され、次の釣行を思いながら、神通の幕開けをかみしめている・・・。
posted by saurus junior at 20:59| Comment(4) | TrackBack(0) | ■ 釣行記
この記事へのコメント
すばらしい魚ですね。
昔はこんなのが高山まで湖上してたのかと思うとなぜかすごくうれしいです。
今、湖上できないのが残念・・・


Posted by shinji at 2008年04月04日 23:13
マスはマスでも神通マスは格別ですね!
連なるダムが無ければ、宮川も山形の鮭川(最上川の支流)のようにサクラマスがすごいんだろうな・・・。残念。
Posted by saurus jr. at 2008年04月05日 09:40
ただいま富山より戻りました。
おかげさまで金曜日夕方、私も56センチのサクラマスをあげることが出来ました。
いろいろ情報ありがとうございました。
事前にお話を聞いたおかげでイメージをもって川に入れました。
これでずいぶん違いました。
私は朝1本バラシ、夕方1本キャッチ。
解禁から4日目、決していい条件下ではなかったので価値ある1本になりました。

Posted by I氏 at 2008年04月05日 22:38
I氏の一本は、値千金です!不調の解禁数日後の中、2ヒット1ゲットは特筆ものです。
僕の情報が役に立ったかは定かでは有りませんが、ご連絡を頂き、そして神通マスとの出会い!自分のゲットのようにうれしく、感動しています。おめでとうございます!!!
Posted by SAURS JR at 2008年04月05日 23:10
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