
初夏頃から川の中を観察して見ると面白い魚たちの行動が見えてくる。本流に稚アユが放たれると、岩魚もヤマメもニジマスも狂ったようにアユを追う。夏に向かうにつれアユが成長してゆく。アユのサイズが11cmを超える頃から変化が訪れる。一番最初にアユの捕食をあきらめるのがヤマメ。それは体のサイズによりアユが喰い難くなるからだろう。その反面、性格的にアグレッシブ(意地悪?)なヤマメはアユを威嚇してアタックしている。アユが15cmを超えしっかりと石の縄張りを持つようになると尺ヤマメも逆にアユに追われるようになる。縄張りを持つアユはアユ以外の魚にも意地悪をして追い払おうとする。一番最後までアユを捕食するのは、岩魚。アユが大きくなると日中はアユに追われたり、食いついたり一進一退の攻防を繰り返す。ついには夜間アユが眠っている間を狙って捕食するようになる。ニジマスはもちろん、稚アユが大好き。最初の荒食いはものすごい勢いがある。ところがアユが12〜13cmを超えるあたりからアユの捕食をあきらめ、50cmを超える固体でも虫を食べ始める個体が多い。この時期からプラグに対してセレクティブになり5〜7cmの小粒なプラグしか反応しなくなる。スピナーや管釣り用小型プラグに本流の巨大なニジマスが反応することがしばしばあるのはこうした理由からであると思う。問題は小粒なプラグには大きなフックが装着できないので、せっかくビッグレインボーが喰っても小さなフックのせいでバラシが多い事があげられる。今後は小物用ではなく、ネイティブなビッグレインボーのための、小型プラグ(もちろん大きなフックが使えることが条件)の開発が課題になるだろう。(写真はザウルスの管釣用プラグ、「プリラ」にヒットした54cmのビッグレインボー)
posted by saurus junior at 13:30|
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