吹雪が大暴れ、大荒れの天気。
解禁日に川に立つ僕を想像して、後輩たちや釣友たちも「さすがに今日は、ルアーじゃミノーじゃ釣れないだろう!」
と思っているに違いない。
そう判断して、今日は釣行をあきらめるのが普通だろう。
でも、こんな悪天候でも釣りに行くアホがいる。

狙いの本流は、工事が入り濁って釣りにならない。
朝一は本流の工事エリアから一番遠い下流のエリアを攻めるが、
雪が大量に川に降り注ぎ、水温低下でネイティブの反応なし。
次第に濁りが入ってくる。
さらに雪は降りしきる。

解禁日だというのに釣り人の姿はない。
混雑しているのは、成魚放流された河川とエリアで、僕はそこに用はない。狙うはネイティブ!
その上この悪天候で、居付きのトラウトは活性が一気に下がった状態だ。
だから、誰もいないエリアの悪天解禁日。
本流は濁りがありあきらめる。
さらに下流のエリアは、積雪が1.5m以上も有り、アプローチが困難で危険と判断して、支流をやることにする。
狙いは尺上トラウト!
あまり上流に行くとゴルジェとさらに増える積雪で危険と判断して、支流のなるべく下流エリアを探る。
それでも積雪は1m以上。
カンジキをはいてラッセル!

一瞬、吹雪が小降りの雪に変わった瞬間にトラウトのチェイスが!
選んだエリアが当たり、3ヒット!2ゲット!
神通サクラマスのDNAを受け継ぐ可憐なヤマメに出会った!
約半年振りの再会に、思わず熱いものがこみ上げてきた。
解禁日に尺上とまではいかなかったが、23〜25センチの良型のヤマメに会うことが出来て、ご機嫌!
いよいよ春が来ました。
この条件でのネイティブ ゲットで満足している。


タックルはベイトキャスター!ブラウニーシンキング5cm!
流下する水生昆虫をイメージして、シンキングで金黒!
低活性のネイティブにもバッチリ効きます!

気分よく釣り下っていると、どんどん雪が深くなってきた。
気温が上がってきて、カンジキを履いていても時々胸あたりまで雪に沈んでしまう。
そのうち、あちらこちらで気温が上がって緩んだ雪渓が崩れ始めた。視界の中で雪崩があちらこちらで起き始めた。
「危ないな、もうやめよう!」
後ろ髪を引かれる思いだが、ここでストップ フィッシングにする勇気のほうが大切だ。
こうした状況で無理をしてひどい目にあったことが何度も有る。
だから、もう無理はしなくなった。
振り返ると、すごい雪の壁!!

どうやって道まで戻るんだ・・・・。
あとの、苦労はご想像下さい。
汗だくになって車に戻ったが、湯気が立っているのは体だけでなく、釣りバカ魂もカッカと来ているのだ!
今日はお酒も旨いぞ!!!
カンパーイ!!
P.S.今日は結局、3つの漁協のエリアを探っては移動して、パターンを探り、持てる引き出しを駆使して、執念の釣果!
早春のネイティブ トラウトの釣りは難しい。
大切なことは、同じ場所や同じ川に執着せず、だめと思ったら思い切って移動とパターンの変更を繰り返す。
そうすると、難攻不落の厳寒トラウトも微笑んでくれる!
チャンスは必ず有る!
しかもミノーにこだわって。」と思った人間がここにいた、しかし寒そうだね、
体 大事にな! 又一杯やりましょう。